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2010.10.26
[イベントレポート]
10/26(火)コンペティション『フラミンゴ No.13』公式記者会見のご報告

ハミド・レザ・アリゴリアン(監督)、ラスール・ユーナン(脚本・俳優)、バラン・ザマミ(女優)、フーマン・アーマディ・トフィギ(プロデューサー)

■10月26日(火) 15:45~ @TIFF movie café
■登壇者:ハミド・レザ・アリゴリアン(監督)、ラスール・ユーナン(脚本・俳優)、バラン・ザマミ(女優)、フーマン・アーマディ・トフィギ(プロデューサー)
©2010 TIFF


ハミド・レザ・アリゴリアン監督(以下、監督): TIFFに参加できて大変嬉しく思います。この映画を気に入っていただければと思います。
©2010 TIFF

ラスール・ユーナンさん: コンニチハ!東京に来られたことを嬉しく思います。
©2010 TIFF

バラン・ザマミさん: イランの映画関係者を代表して、ご挨拶申し上げます。
©2010 TIFF

フーマン・アーマディ・トフィギさん: 日本の国民の皆さまにご挨拶申し上げます。
©2010 TIFF

Q:監督の長編第一作目ということで、自国のみならず今回の日本を含めて海外で上映されたということは、いかがでしょうか。

監督:嬉しく思います。映画をご覧いただいた方のご意見を是非伺いたいと思います。

Q:映画ではイランの文化の深さを感じ、文芸や踊りもありましたが、その辺りのことが海外でどう受け止められると思いますか?

監督:色々な民族が出てきますが、民族衣装や踊りですとか、私自身それぞれの民族に魅力を感じています。そいったことも映画をご覧になった方に感じていただければと思います。

Q:とってもお話しが古典的であるというイメージがあります。何か元になる民話などがあるのでしょうか?

監督:民話とか寓話に基づいているストーリーではなく、映画に主演しているラスール・ユーナンが書いた詩がきっかけです。何ページにも渡るとても長い詩で、それをひとつの物語にしたらどうかということになり、この映画を作ることになりました。

Q:この映画の脚本を見て、何故プロデュースしようと思われたのですか?

トフィギさん:アリゴリアン監督とは、映画の仕事を通して10年の付き合いがあります。その間、良い脚本があれば映画を一緒に作ろうと話していました。今回、非常に魅力的な脚本があったので、映画にしました。

Q:バラン・ザマミさん、女優としてのキャリアについて教えてください。

ザマミさん:2年間、小さな役ですが、芝居をやっていました。今でもどちらかと言えば映画よりは芝居の方を好みます。映画界に入ったきっかけというのは、『シーリン』という作品です。実は、既に次の作品の撮影が始まっています。映画も芝居もそれぞれ魅力がありますが、全く別の世界だと思います。映画の魅力は、世界で広く見ていただけるということです。芝居の場合は、海外のフェスティバルでの公演の機会もあるかとは思いますが、ほとんどの場合ほぼ国内に留まってしまうという点で、世界が狭いと感じています。

Q:オリジナルの映画ということですが、最後の方にシャクタババ(雪のお父さん)の話が寓話的にでてきますが、イランでは誰もが知っているようなものなのでしょうか?人生に希望を与えてくれるという点において、この映画にぴったりの寓話だと感じました。

ユーナンさん:シャクタババは、サンタクロースのような人物です。トルコでは、サンタクロースとほぼ同じ頃にやってくるとされています。シャクタババが現れる時期になると、夢や希望することを紙に書いて、煙がシャクタババに届きそれを燃やし、その夢が叶うように祈ります。

Q:最後に日本は皆さん始めてでしょうか?イランと日本とでは長い友好関係がありますが、日本についてのご感想は?

監督:私は日本に来てものすごく魅力を感じています。日本人は笑顔を絶やさず、また礼儀正しいので、直接触れ合う機会を持つことができて本当に良かったと思います。

ザマミさん:異国にいるというよりは、自分の国にいるような気がしています。言葉の面では不自由をしますが、皆さんとは心が通じ合っていると感じています。日本が大好きで、毎年日本に来れたらなと思っています。

トフィギさん:皆さんからいただいたたくさんの愛と優しさという素晴らしいお土産を持って、イランに帰ることができます。

Q:詩人でもあるユーナンさん、日本人の作家でお好きな方などいらっしゃいますか?

ユーナンさん:憧れている詩人や作家が大勢います。例えば、小林一茶や松尾芭蕉、川端康成、そして最も好きなのは三島由紀夫です。彼らの言葉は、自然な心からくる言葉で、また草花といった自然をより理解していたのだと思います。

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