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2010.10.26
[イベントレポート]
「映画にかける純粋さ、その美しさには国境はありません」 10/26(火)コンペティション 「ブッダ・マウンテン」公式記者会見

リー・ユー (監督/脚本)、ファン・リー (プロデューサー/脚本)、シルヴィア・チャン (女優)、チェン・ボーリン (俳優)

10月26日(火) 16:45~ TIFF movie caféにてコンペディション『ブッダ・マウンテン』の公式記者会見が行われました。

■ 登壇者 リー・ユー (監督/脚本)、ファン・リー (プロデューサー/脚本)、シルヴィア・チャン (女優)、チェン・ボーリン (俳優)
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©2010 TIFF

リー・ユー監督(以下、監督):既に映画をご覧いただているのでしょうか。この映画を気に入っていただければ、大変嬉しいです。

シルヴィア・チャンさん: この映画で私が演じているのは、チャン先生という役ですが、皆さん老婦人の役を演じていると思われるでしょう。

チェン・ボーリンさん: こんなに大勢の皆さんにお集まりいただいてありがとうございます。私はシルヴィアさんのことを老婦人だとは思っていません。
この映画を監督と、共演者の皆さんと一緒に演じることができて、本当に嬉しかったです。

ファン・リーさん: 私はこの作品に3つのかたちで関わりました。まずは、プルデューサーとして、そしてリー監督と一緒に脚本を練り上げていく役割も果たしました。それからチェン・ボーリンさんが演じているディン・ボーの父親役として、演技中で、殴ったり殴られたりもしました。

Q: ファン・リーさんとチェン・ボーリンさん、プロデューサーと俳優という間柄で、親子役を演じるのは難しくなかったですか?

ファン・リーさん: プレッシャーを感じたのは私ではなく監督だと思います。私が彼のプロデューサーなのですから!大変だったと思いますよ。チェン・ボーリンさんの父親役ですが、プロデューサーですので、彼が上手く演じることができなければ食事も手配しないよということになります。ですから彼もやりにくかったかもしれません。
私としては、全く問題ありませんでしたけどね!

©2010 TIFF

監督: 監督として俳優に演じる場を与えて、その中で自由に演技をしてもらっただけです。
ですから私がプレッシャーを感じたというよりは、俳優が一番大変だったのではないでしょうか。

©2010 TIFF

チェン・ボーリンさん: 確かに僕のプレッシャーはかなり大きかったですよ!つい先程までプロデューサーだった人を、演技とはいえ殴らなければならないわけですからね。そういう立場ですから、難しかったですよ。でも本当に得難い経験でした。とても新鮮でした。

Q: お二人にお互いの役者として印象を伺います。

シルヴィア・チャンさん: チェン・ボーリンさんが『藍色夏恋』に出演した頃からずっと素敵な俳優さんだなと注目していました。とっても好きなタイプの俳優です。そしてその後私が監督しました『20 30 40 の恋』という作品で2シーン程ゲスト出演していただきました。その後は、ご一緒する機会がなかったので、今回本当にチェン・ボーリンさんは成長したなと感じていましたし、ますます格好良く、演技も鋭く素敵になったと思います。
チェン・ボーリンさん、こんなに褒めたんですから、私についてもよろしくね!

©2010 TIFF

チェン・ボーリンさん: 初めてお会いしたのは8~9年前のことだと思います。その頃からすれば、8歳も9歳も、いや16歳くらい若返って、お美しくなられたような気がします。『20 30 40 の恋』に出させていただいた時、僕はまだ若僧で、そして北京や香港、東京で経験を積んで、8~9年ぶりにお会いして、こんなに褒めて頂けたということは、本当に嬉しいことです。今回の作品では、これまでの軽薄な若者といったような役とは違って、心を抑圧されている、抑え気味の演技を求められたので、チャレンジしがいのある役でした。成長したと言って頂いて、本当に嬉しいです。そして一緒にお仕事ができてとても楽しかったです。具体的に何かを教えてもらうといったことはありませんでしたが、シルヴィア・チャンの演技から多くを学ぶことができました。

©2010 TIFF


Q: チェン・ボーリンさんは何度も日本にいらしていて、すっかり日本語も上手になられていると思います。シルヴィア・チャンさんの方はいかがでしょうか?
東京国際映画祭への参加は初めてでしょうか?

シルヴィア・チャンさん: 東京国際映画祭は初めてではなく、1~2回参加させて頂いております。「ライス・ラプソディ」でも来ています。コンペティション部門での上映ということで、格別に嬉しく思っています。私もチェン・ボーリンさんも台湾から参加して、大陸のリー・ユー監督の作品に、重要な役で出させていただきました。そして、ファン・ビンビンさんや大陸のスタッフの皆さんと一緒に楽しくお仕事ができて、本当に楽しい経験となりました。心の美しさは何処へ行っても変わらないものです。映画にかける純粋さ、その美しさには国境はありません。この映画に、そしてこの映画祭に参加できたこと、大変光栄に思います。


『ブッダ・マウンテン』
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©Laurel Films Company Ltd.
→作品詳細

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