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2010.10.27
[イベントレポート]
財津さんの「ぜひ楽しんでチョーダイ!」で大爆笑─10/27(水)特別招待作品『ふたたび swing me again』:舞台挨拶

財津一郎さん

23日(土)に開幕した東京国際映画祭もすでに5日目、早いもので折り返し日を迎えましたが、映画ファン必見の話題作・注目作は、まだまだ上映を控えています。

©2010 TIFF


 27日(水)の「特別招待作品」として上映されたのは、往年のジャズマンが50年前に仲間たちと果たせなかった夢=憧れのジャズクラブでのセッションを果たすために、孫と最後の旅に出る姿を描いた感動作『ふたたび swing me again』。上映前には、塩屋俊監督、そして塩屋監督が「日本のレジェンドであり宝物」と称したベテラン陣、財津一郎さん、藤村俊二さん、佐川満男さん、名サックス・プレイヤーの渡辺貞夫さん、そして「これからの日本映画界を引っ張っていく3人」(塩屋監督)、鈴木亮平さん、MINJIさん、青柳翔さんらによる舞台挨拶が行われました。

©2010 TIFF


 ハンセン病を患いながらも、50年前のバンド仲間を捜す旅に出る名トランペッターを演じた財津さんは、「脇役で生き延びている役者なので、(約120シーンもある出番に)体力が続くか不安でしたが大丈夫でした。映画の神様がいるとしたら、“いままでがんばってきたご褒美”ということなんじゃないかと思っちゃってね。本当にありがたいです」と主演映画が完成した喜びを語り、「青虫になった気分でしたね(笑)」とグリーンカーペットを歩いた感想を披露。さらには、「命ある限りやります」と“最後の出演作になるのではないか?”という噂を一蹴しました。

©2010 TIFF


 伝説のジャズバンドのメンバーを演じた藤村さん、佐川さん(そして財津さんも)は、「楽器なんて触ったこともなかった」そうで、「とにかく無我夢中でした。ラストの演奏シーンで渡辺さんが近くに寄ってきたときは『うーん、青春してる!』と(笑)。いくつになっても青春できるんだなと思いました」(佐川さん)、「どうやってごまかそうかという一心。でも演奏シーンはナベサダ(渡辺)さんのおかげで、重苦しくならずにやれました。長生きしていてよかったなあと(笑)」(藤村さん)と、演奏シーンに挑んだ感想を明かしてくれました。


 そんな出演陣を「みんなの姿が可愛らしくて嬉しかったです」と感じたのは渡辺さん。「(ラストの舞台となる実在の)ジャズクラブ『SONE』のおかみさんには本当にお世話になりました。ものが食べられない時代に、すき焼きを食べさせてもらったり」と自身のエピソードを紹介したほか、「指使いがピッタリと曲に合っているんです」と財津さんのトランペットのプレイを絶賛しました。

©2010 TIFF


 「出来上がった映画を観てからすごい人たちと共演したんだと実感しました」(鈴木さん)、「いまの若者が使わない言葉を勉強して臨みました」(青柳さん)、「演技の経験がなかったので不安でしたが、監督や共演の皆さんが自然な関係を作ってくださったので、思ったほど難しくなかったです」(MIJINさん)と、財津さん演じる健三郎の孫を演じた鈴木さん、健三郎の若き日に扮した青柳さん、そして健三郎の妻と旅に同行する看護師の二役を演じたMIJINさんらも、それぞれの感想を語りました。

©2010 TIFF


 挨拶を締めたのは財津さん。「ぜひ楽しんでチョーダイ!」とおなじみのギャグも飛び出し、会場は笑いに包まれました。

『ふたたび swing me again』
©2010「ふたたび」製作委員会

→作品詳細

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