Home > ニュース > アジアの風『恋の紫煙』10/25(月)Q&A
ニュース一覧へ 前のページへ戻る previous next
2010.10.25
[イベントレポート]
アジアの風『恋の紫煙』10/25(月)Q&A

パン・ホーチョン監督

10/25(月)アジアの風『恋の紫煙』上映後、パン・ホーチョン監督が登壇、Q&Aが行われました。
©2010 TIFF

「アジアの風」の人気者のパン・ホーチョン監督、第21回TIFF『些細なこと』以来2年振りの登場となった今回、満席の会場でのQ&Aとなりました。

ご自身は煙草を吸わないというホーチョン監督。この作品を作ったきっかけは、ご友人の会社があるビルに一緒に行ったときの出来事が発端でした。エレベーターを待つご友人にそのビルに働いていると思われる女性が次々に挨拶をしていくのを不思議に思った監督、理由を尋ねると、室内で煙草が吸えなくなったため、屋外の喫煙所で煙草を吸うようになって知り合ったときき、自身が煙草を吸わないことで、出会いの機会を逃していることにちょっとムッとし嫉妬しつつも、この『恋の紫煙(Love in a puff)』の構想が湧いてきたそうです。

煙草を吸うことではなく、規制が増えたことで、普段行かないような場所が社交の場になっているということを伝えたかったという監督、撮影中は煙から逃れるため、トランシーバーで演技指導を行ったり、小道具として用意した煙草をスタッフに吸われてしまったりと、苦労が絶えなかったご様子。

この作品、香港では18歳以下は見てはいけない“三級映画”なるレーティングを受けているそう。その理由は“登場人物が楽しそうに汚い言葉を発しているから”というもの。「もし、それが最初にわかっていればショーン・ユーがそういう言葉を使う時には少し怒りを持たせて言わせればよかったんですけど。」とは監督の弁。

今回の作品の主演のカップルは、女性が年上という設定。その主演にショーン・ユーさんとミリアム・ヨンさんを起用した理由については、「ミリアム・ヨンのご主人は実際に年下ですし、ショーン・ユーの付き合う彼女はいつも年上なんですね。だから二人にとってこの役作りは難しくないだろうと思ったんです。」と監督、「ミリアム・ヨンは本来、煙草を吸わないので吸う練習をしてもらわないといけなかった。それがちょっと大変だったんではないかなぁと思います。ただショーン・ユーに関しては煙草は吸いますし、汚い言葉も普段から使っているので全然問題ないだろうと思っていました。」とユーモアを交えて語りました。
©2010 TIFF

最近、北京に引っ越したという監督、北京語が苦手で北京語の会議は憂鬱、といいながらも、次の作品を中国でプロデュース中とのこと。

詳しくはパン・ホーチョン監督インタビューで!
コチラから

『恋の紫煙』
→作品詳細



previous next
KEIRIN.JP本映画祭は、競輪の補助を受けて開催します。TIFF History
第22回 東京国際映画祭(2009年度)