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2010.10.31
[更新/お知らせ]
喜びのコメントが続々!─10/31(日)受賞者記者会見

喜びのコメントが続々!─10/31(日)受賞者記者会見

すでにお伝えした通り、第23回東京国際映画祭“東京 サクラ グランプリ”に輝いたのは『僕の心の奥の文法』。そして審査員特別賞を『一枚のハガキ』が獲得、最優秀監督賞/観客賞のダブル受賞は『サラの鍵』が果たしました。

こちらでは、上記3作品以外の受賞者の皆さんの記者会見でのコメントを紹介します。

■最優秀男優賞『鋼のピアノ』 最優秀芸術貢献賞『ブッダ・マウンテン』

初めての映画祭で初のノミネート、そして初受賞と、“初めて”づくしとなったのは、『鋼のピアノ』で最優秀男優賞を受賞したワン・チエンユエンさん。授賞式から会見までの約1時間の間に、奥様とお子さん、お姉さん、そしてご両親に電話したとのことで、「特に子どもが喜んでくれて、『どれくらいいい賞なの?』と聞くので、『一番いい賞だよ』と答えました」とエピソードを披露。また「両親はともに俳優」とのことで、「父とはこの作品で共演しています。あいにく父は受賞できませんでしたが、私が受賞したことで“命の連続”を感じてくれるのはないでしょうか」と語りました。
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©2010 TIFF


最優秀芸術貢献賞を獲得した『ブッダ・マウンテン』からは、監督のリー・ユーさんとプロデューサーのファン・リーさんが登壇。「TIFFには初の参加となりますが、この作品ではアジアの人々の共感を得たいと思っていましたから、本当に来てよかったと思います」(ユー監督)、「初めての参加でしたから、ビギナーズ・ラックだと思っています。監督や女優のためにも受賞できてよかったです」(リーさん)と、それぞれの喜びを語りました。ユー監督は「(主演女優の)ファン・ビンビンは韓国で映画を撮影中ですから、直接電話はできなかったのですが、彼女のマネージャーが受賞を伝えるメールを受け取って、すごく喜んでくれました」と明かし、「きっと彼女も同じように喜んでくれるはずです。代わって心からお礼を申し上げたいと思います」と結びました。
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©2010 TIFF


■<アジアの風>最優秀アジア映画賞『虹』 スペシャル・メンション『タイガー・ファクトリー』

「アジアの風」部門の最高賞“最優秀アジア映画賞”に輝いた『虹』のシン・スウォン監督は、本作品が長編監督デビュー作。「本国・韓国での一般公開を11月18日に控えていて、とてもナーバスになっていました」ということで、「私がまだまだ(監督として)至らないから、励みとして賞をくださったんだと思います」と謙虚に語り、韓国映画界についての質問には、「この数年で出資者が減少していて、製作環境は悪くなっています。ジャンルのはっきりした大衆向けの作品は依然として作られていますが──ジャンルとしてはスリラーが流行っていますね──私のような小規模な作品や、ヒューマン・ドラマを作っている人にとっては苦しい状況です」と、映画製作を取り巻く実状を明かしました。
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©2010 TIFF


『タイガー・ファクトリー』プロデューサーで、共同脚本も務めたエドモンド・ヨウさんは、「2週間前に釜山国際映画祭で本作のスピンオフ(短編『インハレーション』)が賞をもらった後なので、本当に嬉しいです。日本とマレーシアの共同で作った本作をきっかけに、両国の友情が深まることを期待しています」と喜びを語りました。また、『インハレーション』は自身が監督したそうで「短編のプロデューサーは『タイガー・ファクトリー』のウー・ミンジン監督が務めていて、この3年ほど、お互いの立場を交代して作品を撮り合うという関係を持っています。私の監督作は……いま脚本を書いているところですから、2年後くらいには皆さんの前にお届けできると思います」と今後の抱負を語りました。
©2010 TIFF


■<日本映画・ある視点>作品賞『歓待』 <TOYOTA EARTH Grand Prix>グランプリ『水の惑星 ウォーターライフ』

「日本映画・ある視点」の作品賞に輝いたのは深田晃司監督の『歓待』。深田監督は、東京・下町の印刷所を舞台にした同作について「マルクス兄弟の『オペラは踊る』のアイディアを元に、閉塞感が増す日本社会に対する違和感を込めました」と語り、「スタッフ、キャスト、そして撮影を支えてくださった墨田区の皆さんに感謝したい」と受賞の喜びを伝えました。
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©2010 TIFF


エコロジーをテーマにした“TOYOTA EARTH Grand Prix”に輝いた『水の惑星 ウォーターライフ』のケヴィン・マクマホン監督は、「北米の水源について採り上げた作品が、地球を半周した先で受け入れられて嬉しく思います。賞はありがたいが、判断基準は人それぞれです。他にも素晴らしい作品はたくさんあったと思います。受賞に慢心しないようにしたいです」と謙虚に語りました。
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©2010 TIFF



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