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2010.10.25
[イベントレポート]
natural TIFF supported by TOYOTA『Wake up!! TAMALA』 10/25(月) 舞台挨拶

t.o.Lの斉藤慶さん 久野真喜子さん

10/25(月)、natural TIFF supported by TOYOTA『ゾウとアタシに雪が降る 同時上映:Wake up!! TAMALA』の上映前に、舞台挨拶が行われました。
ゲストは、『Wake up!! TAMALA』を監督したアーティストユニット、t.o.Lの斉藤慶さん 久野真喜子さんです。
©2010 TIFF


――今日は『Wake up!! TAMALA』の世界初のお披露目の日です。2002年に公開された『TAMALA2010』という作品をご存知の方も多いかと思いますが、そこから誕生したとてもかわいらしい仔猫TAMALAが主人公の物語です。世界中で上映され、人気の高いTAMALAになっています。そして今回の新作『Wake up!! TAMALA』はWWF JAPANの協力によって製作されました。
観客の皆さんにご挨拶をお願いします。
©t.o.L&Tokyo News Service, Ltd.

久野真喜子さん(以下:久野):今日は、来ていただいて本当にありがとうございます。この『wake up!! TAMALA』という作品は短編なんですけど17分の中に猫たちの地球の過去と未来がぎっしり詰まっています。現在(2010年)の地球と比べてご覧になっていただければと思います。
©2010 TIFF

斉藤慶さん(以下:斉藤):この17分の作品は結構時間をかけて製作しました。17分のうち映画は1秒間に24コマで動くんですが、t.o.L的にはフレーム全てを頭の中に埋め込みました。この映画は日常忙しい人々がホッとでき、現実逃避になってもいいので楽しめる作品にしたかったというのがあります。猫地球と環境に関するものとのリンクに関していえばこの映画自体がこの1本だけでは終わらないという感触があります。長大な作品の一部として今回観ていただくかと思いますが、環境のほかにも様々なことに挑戦していく作品にしていきたいと思います。
今日初めてこの場で皆さんにお見せできることは大変ありがたいことで、この映画に関わってくれたスタッフの皆さん、エンディングのテーマソングを快く歌ってくださったalanさん、最後まで寄り添っていただきましたWWF JAPAN、そして映画を共に製作していただいた東京ニュース通信社のおかげでこの映画ができたと思います。
また次の機会を設けられたらなと思っていますのでよろしくお願いします。
©2010 TIFF

――今回の新作『wake up TAMALA』の製作までのいきさつやお考えがあれば教えてください。

久野:個人的なことですが、ミケランジェロとタマラという猫を飼っていてミケランジェロが19歳で死んでしまったんです。亡くなってから彼の存在の大きさを実感しました。その時、人間の生死と比べて猫の生死はどれだけの差があるのかと疑問を思い、彼らと人間の関係性の物語を作りたいと思ったのがきっかけです。

斉藤:今まで映画以外にも、小説や音楽に関して全てコミュニケーションのベクトルは人に向けて作ってきたつもりなんですが、この作品に関しては、作る前から人間対人間のコミュニケーションだけではない、人間と猫、猫同士、自然と人という様々なパラダイムが変わり始めたきっかけでした。

これから上映がはじまります。最後に一言お願いします。

斉藤:作っている本人ですが、TAMALAは非常に魅力的な猫なので自分にとってのライフワークに自然となりました。これからも作り続けていきたいと思います。


『ゾウとアタシに雪が降る 同時上映:Wake up!! TAMALA』
→作品詳細


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