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2010.12.21
[更新/お知らせ]
アジアの風 石坂健治プログラミング・ディレクター編集による書籍『踏み越えるドキュメンタリー』が、2010年12月22日に刊行されます!

岩波書店( http://www.iwanami.co.jp/ )からシリーズ「日本映画は生きている」(全8巻)が刊行中です。
「日本映画は生きている」詳細ページ

全8巻の構成は、第1巻『日本映画は生きている』、第2巻『映画史を読み直す』、第3巻『観る人、作る人、掛ける人』、第4巻『スクリーンのなかの他者』、第5巻『監督と俳優の美学』、第6巻『アニメは越境する』、第7巻『踏み越えるドキュメンタリー』、第8巻『日本映画はどこまで行くか』(1月下旬刊行予定)です。

12月22日に、石坂健治(東京国際映画祭アジアの風部門プログラミング・ディレクター)編集による第7巻『踏み越えるドキュメンタリー』が、下記の目次で刊行されます。日本のドキュメンタリーに特化した注目の一冊です。

第7巻:~ 総論(石坂健治)/中村秀之「水俣の声と顔」/阿部マーク・ノーネス「小川プロ、その運動としての映画における音楽性」(水野祥子訳)/友田義行「ドキュメンタリー作家としての勅使河原宏」/平沢剛「反作家主義、あるいは運動としてのドキュメンタリー映画」/川村健一郎「戦記映画について」/劉文兵「歴史を映す歪んだ鏡のように」/土屋由香「占領期のCIE映画(ナトコ映画)」/吉原順平「企業PR映画、テレビ、そして展示映像へ」/阿部嘉昭「ドキュメンタリーとしてのアダルト・ビデオ」 ~インタビュー「ドキュメンタリーの「いま」を伝えたメディアの編集・発行者に聞く」(景山理、矢野和之、伏屋博雄) ~エッセイ「中国における日本ドキュメンタリーの影響」(馮艶)

編著者(石坂PD)からのメッセージ:
「岩波書店からは佐藤忠男編著「シリーズ 日本のドキュメンタリー」(全5巻)も貴重なDVD付きで出揃ったところなので、映画史的な通観はそちらに任せて、こちらはこの一冊でいま、何を、いかに語るべきかを考えました。
結果として、(1)土本・小川・勅使河原から集団創作・運動のドキュメンタリーまでをラディカルに問い直す「作家・作品論」、(2)戦記映画、満映啓民映画から戦後の占領軍CIE映画、企業PR映画を経て現代のAVまで、各時代の政治・経済・文化・ジェンダー的な支配層によって作られたドキュメンタリーを検証する一味違う「ジャンル論」、(3)日本の内外でドキュメンタリーの動向を「伝える」ことに携わった人々に焦点を当てた「インタビュー&エッセイ」、の三部構成となりました。
タイトルのとおり、既成概念に囚われずに一線を「踏み越える」ドキュメンタリー論の数々に、請うご期待!」

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ドキュメンタリーを通じた世界認識の方法と変容に迫るものとして、激動の20世紀から現代までをとらえた画期的な論集です。(280頁、定価3150円)
お求めはお近くの書店などにて、店頭にない場合にはその書店にご注文、もしくは岩波書店ブックオーダー係(049-287-5721)にお電話ください。(岩波書店編集部)
岩波書店 ホームページ http://www.iwanami.co.jp/
「日本映画は生きている」詳細ページ
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