2010.02.18
第4回映画批評家プロジェクトの表彰式が行われました。
2010年2月16日、東京国際映画祭事務局にて、第4回映画批評家プロジェクトの表彰式が行われました。
今回、佳作に入賞した藤澤貞彦さん、深谷直子さん、古川 徹さんの3名に、審査委員の品田雄吉さん、土屋好生さん、明智惠子キネマ旬報編集長からそれぞれ表彰状が授与されました。
今回の受賞者の皆さんは、映画祭期間中たくさんの作品をご覧になったそうですが、いずれも1作品に絞った批評文をご応募いただきました。
3回目の応募で見事初受賞となった深谷さんは、“今回批評を書いた作品『エイト・タイムズ・アップ』(七転び八起き)に通じる、あきらめない、という気持ちで書けました。いつも余裕がなく、複数(の批評)を送る、ということが出来ないので、それを克服することが今後の自分の課題でしょうか(笑)。”と喜びの中にも意欲を伺わせ、こちらも初受賞の藤澤さんは、“今回は『イースタン・プレイ』の批評を書きました。作品を観る前にブルガリアの歴史の本を読んでいました。たまたまでしたが、これは生かせるかもと思い、批評を書いてみました。”と、鋭い洞察の批評となった秘密を披露していただきました。3回目、貫禄の受賞となった古川さんは、昨年も変わらずたくさんの作品を鑑賞されたそう(前回の表彰式では200本以上鑑賞とコメントをいただきました)。お仕事と鑑賞の合間にはご自身で短編映画の制作も行われているとのことでした(フィルムへの熱い想いもお聞かせいただきました!)。そんな古川さんの“映画”に対する情熱が、批評にも生かされているようです。
懇親会では、明智編集長から「キネマ旬報」(受賞者の皆さんは毎号購読されているとのこと)に対する逆取材が行われたり、3D映画の話題まで広がり、今回も大いに盛り上がりました。
受賞者の入賞作品はコチラから